唐招提寺が境内全面禁煙になりました

2023年12月、病気次第ではこれが最後の遠出になるのかも…、と思いながら訪れた奈良は、これまで行けなかった場所やお気に入りの場所を訪れることができた旅になりました。
唐招提寺はこれまで何度も訪れていますが、売店からトイレに向かう途中に灰皿が置かれていることに気づいたのはこの時が初めてでした。

おそらく、カーポートなどで使用される屋根材を利用して雨に当たらない休憩所を作った際に、灰皿も置いたのではないかと想像します。

売店には別の出入口がありますが、トイレはこの前を通らないと利用できず、風向きによっては板塀に沿って環境タバコ煙がトイレに誘引されるようになっていると感じました。
そこで、奈良市のホームページから奈良市保健所に状況を伝え、健康増進法の趣旨を唐招提寺へ助言してもらうようお願いするとともに、「薬師如来の坐すお寺に、健康を害す行為(喫煙)をする場所があることは、薬師如来の大願に叶うのでしょうか」という趣旨のことも伝えてもらいました。
その結果、奈良市健康医療部医療政策課から次のような返信がありました。
(返信抜粋)
唐招提寺の喫煙所につきまして、現場を確認したところ、付近のトイレ等の使用者に対して、望まない受動喫煙が生じる可能性が懸念されたため、この度ご相談があった旨及び更なる受動喫煙対策への配慮をいただくよう、唐招提寺寺務所に申し入れを行い、担当者より検討すると回答を得ています。
唐招提寺から「検討する」というご返事をいただけたということでしたが、奈良に行く予定もなかったため、どうなったかは確認できていませんでした。
しかし、奈良国立博物館で開催されている「超国宝展」の展示替えに合わせて奈良に行くことを計画したところ、ちょうど唐招提寺の塔頭で快慶仏のご開扉があるとわかり、5月20日に唐招提寺を再訪することができました。

2023年12月にあった灰皿は撤去され、板塀には境内が全面禁煙になったことを知らせるチラシが貼られていました。
適切な助言をしてくださった奈良市健康医療部医療政策課と、助言を受けて灰皿の撤去を決定した唐招提寺には、厚くお礼を申し上げます。
ありがとうございました
誰もが安心してお参りできるお寺が、また奈良に増えました。